“せっかくだから、中学生のうちにピアスを開けたい。そう父に相談すると答えは 「いいね」 父はさっそく、ピアスの処置をしている整形外科を見つけてきてくれた。なんだかノリ気だ。 それが、家から少し離れた場所にある、バス通りの医院だった。 待合室で父と2人並んで順番を待っている間、なんだか納得のいかない気持ちになった。わたしは、大人たちの反対を押し切ってピアスの穴を開ける想定をしていたのに。ちょっと不良になる覚悟を決めて来たのに。保険証を携え、保護者同伴で、お医者さんにピアスを開けてもらうなんて。 隣で目をつむって順番を待っている父。なんで賛成したのよ。”
— (プロムナード)卒業前に しまおまほ :日本経済新聞 (via kikuzu)